Biomarkerとなる血液中の小分子RNAの探索

MicroRNAとは、タンパク質をコードしないRNA (non-coding RNA)の一種で、20~25塩基程度の1本鎖RNAで、細胞内において主に遺伝子発現の制御に関与しています。これまでに、MicroRNAは、28,645種類(ヒトでは2,588種類)が同定されています(miRbase21)。

 

MicroRNAは、細胞から分泌されるエキソソームに包まれて血液中に分泌されます。正常な細胞だけでなく、癌細胞でも同様にMicroRNAが分泌され、放出されるMicroRNAの種類と量のパターンは、正常細胞と癌細胞で大きく異なることが分かっています。たとえば、miR-21は、肺癌、乳癌、胃癌、大腸癌、膵癌などの癌患者の血液中において、健常者よりも多く存在しています。そこで、近年、この分泌型MicroRNAが、新たなバイオマーカーとして注目されています。田原研究室では、次世代シーケンサー、マイクロアレイ、リアルタイムPCRを駆使して血液中のMicroRNAの網羅的解析を行い、様々な癌やアルツハイマーといった疾患の早期診断に利用できるバイオマーカーとしてのMicroRNAの探索を行っています。

文責 西山

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Hiroshima University.
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